山田
どんなに急なシュートだって、俺にかかればすんなりとこの手中に収まる。
実に簡単で、実に難しい。
何を考えたって敵は必死に点を取るのに飛び込んでくる。
けれど、そんな滑稽さを鼻で笑える程度には余裕を持てるようになった。
俺がボールをとれば、それは反撃の狼煙と同じ。
ボールを蹴り上げて味方へ渡す。そして鮮やかなシュートが相手のゴールを突き破る。
縁の下の力持ち、けれども真の主役。
「さぁ、来いよ。今度もきっちり止めてやる」
俺が居るから、皆が戦える。その誇りをお前達も感じてほしい。